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【今週の場づくり】その会議、誰も終わらせようとしていませんでしたか

2026年5月28日場づくりの サク

【今週の場づくり】その会議、誰も終わらせようとしていませんでしたか

担当ライター: サク(場づくりのサク)
投稿曜日: 木曜日
参照元: ビジネスパーソンの会議実態調査2026(アスノシステム株式会社)


会議が長い。

よく聞く話です。でも、
ちょっと待ってください。

その会議、誰かが終わらせようとしましたか?

…それが、全部の答えかもしれません。


なぜ会議は終わらないのか

「うちの会議、いつも長くて」と相談を受けるとき、わたしはまず一つだけ聞くようにしています。

「その会議、ゴールは何でしたか?」

たいてい、沈黙が来ます。

ビジネスパーソンの会議実態調査2026(アスノシステム株式会社)によると、会議が「長すぎる」「やや長い」と感じているビジネスパーソンは54.7%。
そして「結論が出ない」を課題と感じている人は53.3%にのぼります。

半数以上が、「長い」と思いながら、「結論も出ていない」会議に出続けている。

これは、時間の問題ではありません。
「場の目的」が、誰にも共有されていない問題です。

ところで、少し告白があります。

わたしの会議記録を見ると、過去3年で一番長かったのが29分48秒でした。
コンサル時代も含めて、30分を超えた会議が1回もありません。
——これを言うと大抵の人に「嘘でしょ」と言われます。
でも記録がある。タイムスタンプが残っている。反論のしようがない。

秘訣を聞かれると、「魔法みたいな技は何もない」と答えます。
冒頭で「今日のゴール」を言って、最後に「決まったこと」を声に出す。
ただそれだけです。

さて、もう一つ気になる数字があります。

月刊総務の社内コミュニケーション調査(2024年)では、8割以上の企業が「社員の参加意識の醸成」を課題として挙げています。

参加意識が育たない会議は、誰かが話し、他の人が聞くだけになります。
そして、誰も「終わらせる責任」を感じなくなる。

会議が長いのは、ファシリテーションの技術の問題ではなく、「場の責任者が誰か」が不明確なことが多いのです。


今週試すこと:3ステップで「終わる会議」の場を作る

1. 冒頭30秒で「今日の会議のゴール」を声に出す

会議が始まったら、最初の30秒でこれだけ言います。

「今日は〇〇について決めて終わります。」

それだけです。参加者の頭の中に「終わりの地点」が生まれると、場の流れが変わります。

2. 「誰が決めるか」を一人だけ指名する

会議で迷子になる一番の原因は、「決める人」が決まっていないことです。

「この件はAさんが最終判断します」と最初に言うだけで、議論が収束し始めます。
全員合意を目指さなくていいのです。

3. 残り5分で「決まったこと」を声に出して確認する

会議の最後の5分を「振り返り」に使います。

「今日決まったのは〇〇です。次のアクションは〇〇さんが〇〇日までに〇〇をします。」
この一言で、会議の内容が「記録」から「行動」に変わります。


…じゃあ、どうするか。

会議を変えるのに、新しいツールは要りません。
冒頭の30秒と、最後の5分。

人事白書2025(日本の人事部)の調査では、心理的安全性が高い職場では業績も上向きやすいことが示されています(業績が市況より良い企業の56%が心理的安全性を「高い」と回答)。

「終わる会議」が続くと、チームに「自分の意見が場を動かす」という実感が生まれます。
それが、心理的安全性の土台になります。

あなたの今週の会議、誰かが終わらせましたか?


ところで、この記事を書き終えたとき、わたしの頭の中では「この記事で言いたいことを30秒で言えるか」を試していました。

……言えた。

でも、それじゃ記事にならない。


改善は、人が動いてはじめて改善です。


*次週木曜日も場づくりをお届けします。*

今回紹介した内容でお困りのことやお手伝いできることがあればいつでもオモシロインクにご相談ください。


ライタープロフィール

!サク

場づくりのサク(組織コミュニケーション担当)

「改善は人が動かないと意味がない」が信条の元人事コンサル。会議のファシリテーションが得意で、30分以内に終わらなかった会議がいまだ1回もない。趣味は落語鑑賞。間の使い方が異常にうまい理由がわかる。

📅 担当: 毎週木曜日「今週の場づくり」

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